骨組み 概要

コマ撮りに使う人形の骨組みには大きく分けて、金属製のワイヤーを使った「ワイヤーアーマチュア」と、金属製のボールジョイントなどを使用した「球体関節(ボール&ソケットアーマチュア)」と呼ばれるものに分けられます。
それぞれに長所・短所があるので、どちらが優れているというものではありません。どんな人形を作りたいのか。どういう動きにしたいのか。をまず最初に考えて、それに最適な骨組みを決めたほうがいいと思います。
一つの人形にワイヤーと球体関節が混在しても構いません。それぞれの特徴を生かして、 自分が求める人形を作りましょう。

ワイヤーアーマチュアと球体関節(ボールジョイントアーマチュア)の長所と短所を簡単に整理したいと思います。

”もどり”とは
特にワイヤーアーマチュアに現れる現象で、例えば人形の腕を上げたときにワイヤーの弾性で、手を離すと少し戻ってしまうことを言います。
ワイヤーアーマチュアは独特のクネクネした面白い動きを表現できますが、緻密なアニメートをする場合は球体関節のほうが向いていると思います。
市販のアーマチュア(球体関節)について
近年ではAmazonなどで”ストップモーションアニメーション”で検索すると市販のアーマチュア(球体関節)を見つけることができます。しかし、品質は全てが悪いというわけではありませんが、中にはとても動かすことができないようなものもあるので、もし購入を考えている人がいたら、そういう場合もあると理解したうえで購入したほうがいいと思います。あとは破損した場合を考えると、金属加工ができないと人形の修理も出来ないのでトラブル時の対応も考慮すると市販品を使うというのは、何とも言えない難しい状況だと思います。


人形アニメーションの作り方に戻る