カンフーガール その1

アルミ線と木製のコアを使ったワイヤーアーマチュアに布で作った洋服を着せ、レジン(プラスチック)で作った頭と足をつけた人形です。糸ヒューズを骨組みに使った人形に比べると関節は固めで少し動かしづらいですが、耐久性はかなり上がります。


動画とアニメ例


頭部

人形のデザインを考えて、方眼用紙に書きだします

まず、頭部の原形を作ります。スカルピー(樹脂粘土)を丸くして木の棒に差し、オーブンレンジで110度で20分焼きます。

焼いたスカルピーにさらにスカルピーを盛って顔の形を作り、オーブンレンジで110度で20分焼きます。

デザイン画を見ながら目を書きます。

目の輪郭に沿ってスカルピーを盛り、白目の部分を作ります。耳もつけてオーブンレンジで110度で10分焼きます。

原形の型をシリコンでとります。スチレンボードで作った枠に油粘土を敷いて頭の原形を半分、埋めます。

硬化剤を混ぜたシリコンを枠に流し込みます。

シリコンが固まったら、枠から取り外し、油粘土を取り除きます。顔の原形はシリコンから外しません。

シリコンの型に離型剤としてメンソレータムを綿棒で塗ります。

スチレンボードの枠に入れてシリコンを流し込みます。

シリコンが固まったら型と原形を取り外します。

カッターで型に切り込みを入れて、レジンの流し込み口と空気の抜け穴を作ります。

型を合わせて、型の大きさに切ったMDFを外側につけて輪ゴムでしっかりと固定し、レジンを流し込みます。

レジンが固まったら型から外します。

はみ出したレジンを切り取り、継ぎ目をヤスリで綺麗にならします。

髪を作ります。スカルピーの原形に髪の輪郭を書き込みます。

スカルピーの原形にメンソレータムを塗ってからエポキシ系パテを盛ります。

髪の分け目を使っていくつかのパーツに分けて盛り付けていきます。固まったらヤスリで削って形を整えます。

ポニーテール部分も同じように作ります。

全ての髪パーツが出来たら原型から外し、レジンで複製した頭部にはめて形を微調整します。

鉛筆で髪の輪郭を頭部に書きます。

輪郭の少し内側に鉛筆で線を描きます。

内側の線に沿ってルーターで頭を削ります。頭の中を中空にして軽くするためです。

このように中をくりぬきます。削り過ぎないように注意しましょう。

よく削りかすなどを落として綺麗にしてから頭部をエアスプレーで肌色を着色します。

白目・くちびる・眉毛などを塗ります。

髪も同様に着色して頭に接着します。

厚さ0.5mmのプラ板を切って黒目を作ります。

黒目に色をつけます。

口をつくります。スカルピーの原形にメンソレータムを塗って、エポキシ系パテを盛ります。

笑った口、閉じた口、驚いた口などいくつかのパターンを作ります。

固まったら顔から外して塗料を塗ります。

まばたきをするときのまぶたを作ります。厚さ1.2mmのプラ板を切り、原形に合わせながら大きさを削って調節します。

まぶたを塗装します。

黒目・まぶたを顔に接着するときはペーパーボンドを薄く塗って、1分ぐらい置いておいて少し乾いた状態で貼り付けます。

カンフーガール その2


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