骨組み 球体関節(中級編)
簡易版ではボールに真鍮製のラジコンの部品を使いましたが、本来は人形の大きさやデザインに合わせて関節に使用するボールの大きさを変えないといけません。また、素材も『ボールの強度>ボールを挟む部材の強度』となるように作らないとボールに傷がついてしまい、精度が落ちていしまいます。ここではボールの部分に鉄を使った方法を紹介します。 鉄球はそのままだと固くて加工できないので、一度過熱して自然冷却することで硬度を下げます。(焼きなまし)
材料
真鍮板・真鍮角柱
真鍮板は厚さ2mm幅6mmのものを使用します。
![](https://www.pt-box.com/wp-content/uploads/2024/02/mdl_join6.jpg)
ボール(鉄製)
真鍮よりも硬いのでボールを挟む部材で球に傷がつくことはありません。
![](https://www.pt-box.com/wp-content/uploads/2024/02/mdl_join8.jpg)
ねじ
六角レンチで回せるネジを使います。六角レンチは細いので、人形を組み立てた後でも外側の隙間から差し込んで関節の硬さの調整をすることができます。作成例ではM2のねじを使っています。
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作成例
小型のアーマチュア用の関節です。ねじはM2を使用。ボールは直径4mmのものを使用します。
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鉄球をバーナーで加熱します。土台は高温でも溶けないように鋳物製のものを使います。写真は家庭用たこ焼き器を使っています。
![](https://www.pt-box.com/wp-content/uploads/2024/02/mdl_j_chu_01.jpg)
写真のようにオレンジ色に輝くまで加熱します。ちょっと火花が出てきたところでバーナーを止めます。
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ガスコンロなどで弱火で1~2時間熱して鉄球をゆっくり冷却させます。そのまま放置したり、水などを使って急激に冷やすと『焼き入れ』といってさらに硬度が増してしまうので加工できなくなってしまいます。
![](https://www.pt-box.com/wp-content/uploads/2024/02/mdl_j_chu_04.jpg)
冷却が完了すると写真のように変化します。これでボール盤で加工が可能になります。
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ボール盤で中央に直径2mmの穴を空けます。
![](https://www.pt-box.com/wp-content/uploads/2024/02/mdl_j_chu_06.jpg)
直径2mmの鉄棒を差してハンダ付けします。
ボールを挟む部材は簡易版と同じように作ります。写真の場合は強度を上げるために角棒でボールを挟んでいます。
![](https://www.pt-box.com/wp-content/uploads/2024/02/mdl_j_chu_07.jpg)