作品を作る工程とソフトウェア

1.ストーリーを考える
メモ帳に箇条書きで並べて書く程度でいいので、頭の中で考えたストーリーを整理するつもりで書き出してみましょう。不足している部分や矛盾点が明らかになると思います。最初に大きな話の流れを考えたら、セリフなど細かい箇所を決めていきましょう。
2.絵コンテを書く
上手い絵を書く必要はありません。棒人間でもいいので、カメラの画角(アップなのか引きなのか)や、誰が映っているのか、背景は何なのか。を整理しましょう。また、この時にどうやって撮影するのか(撮影プラン)も考えておくと次からの作業が進めやすくなります。
3.人形やセット・小道具のデザインを考えて作る
登場する人形やセット、小物をデザインして作ります。
4.撮影
セットや人形を設置して撮影します。
5.編集・音入れ
撮影したデータを使って映像にして音楽や音・セリフを入れていく作業です。


絵コンテを書く作業を面倒だと思う人が多いかもしれませんが、コマ撮り作品を作るときはとても重要です。絵コンテから、どんな人形がいくつ必要か・セットの種類・小道具の数など作らないといけないものを出したり、人形や物をどうやって動かすのか(どうやって人形や物を固定するのか)をあらかじめ考えておいて人形や物の構造を決めたり、どこを合成にしてどうやって編集するのか・どんな順番で撮影するのかなど撮影プランを立てることができます。また、撮影が終わったカットをチェックしていくことで、撮り忘れを防ぐこともできます。上手にきれいに書く必要はありません。簡単なメモ書き程度のもので構わないので、絵コンテは用意するようにしましょう。


ソフトウェアについて
コマ撮り作品を作る時に必要なソフトは主に下の3種類になります。
1.撮影用ソフトウェア
コマ撮り用のソフトウェアで、Dragonframeが世界的に一番使われています。撮影する機能しかないので編集などはできません。パソコンと一眼デジカメをUSBケーブルで接続するとカメラの映像をパソコンのモニターに映すことができるので、モニターで動きを確認しながらコマ撮りをすることができます。撮影すると連番の静止画像ができるので、そのデータを編集ソフトで繋げて映像にします。
2.修正用ソフトウェア
撮影した後に、人形を支えている器具を消したり、背景を合成する作業がある場合は、アドビ社のPhotoshopやAftereffectsなどのソフトウェアを使って画像を加工します。
3.編集・音入れ用ソフトウェア
加工した画像を繋げて映像にして音を入れ、最後にムービーを出力したら作品の完成です。アドビ社のPremiereなどを使います。上述したAftereffectsでも編集や音入れをすることは出来ます。


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