CGによる特撮技術が飛躍的に発達する1990年代までは、映画に登場するロボットや恐竜・宇宙人など、現実には存在しない架空のキャラクター達のほとんどがストップモーションアニメーション技術によって撮影されていました。キングコング・タイタンの戦い・ターミネーター・ロボコップ・グレムリンなど数々の映画にコマ撮りモンスター達が登場していました。しかし、ジュラシックパークで初めてCGにより作られた超絶リアルな恐竜が登場すると、コマ撮りモンスター達はその居場所を急速に失って行き、銀幕の世界からは姿を消していくことになります。
そんなコマ撮りモンスター達のその後を哀愁たっぷりに描いたストップモーションアニメーション作品がこちら『REBOOTED』です。
REBOOTED | Short Film
ストップモーションアニメーション以外にも、新しい技術に取って代わられていってしまった数々の技術が登場します。しかし、ジュラシックパークが公開された次の年にティム・バートンの『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』が誕生したように、新しい活躍の場を得て再び脚光を浴びた技術がストップモーションアニメーションです。レーザーカッターや3Dプリンターなど新しい道具の誕生で昔の技術が生まれ変わることもあります。
このショートフィルムに登場する愛しいガイコツ君にも新しい居場所が見つかることを願わずにはいられません。