| ワークショップ・レポート | |
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今回は人形アニメーションを個人で製作している人やこれから作品を作りたいと思っている人を対象に参加者を6人募集。講師として彩工房の林様、小野沢様、鈴川様、そしてプロのモデルアニメーターの垣内様の4名の方に参加して頂き、全員で10人によるワークショップとなりました。会場は彩工房のアトリエを使わせていただき、2日間の日程で人形アニメーションの撮影実習や実演などを行いました。
【7月20日(日)ワークショップ1日目】 13時までに参加者全員が彩工房のアトリエに集合。既に撮影実習のためのセットが3つ組まれているため、部屋の真中でセットに囲まれながらテーブルの周りに座り、最初は自分からワークショップの説明をたどたどしく行いました。けっこう緊張したりして・・・(汗) 一通りの説明が終わると、クリエイターが一人ずつ簡単に自己紹介をして、続いて講師の方々の自己紹介です。今回はわざわざ大阪から参加してくれた方がいたり、学生から会社員まで職業もさまざま。歳も10代から40代と、ほんとうに幅広い方々が参加してくれました。 自己紹介が終わると事前にまとめておいたクリエイターの作品をビデオで上映。他のクリエイターの作品は楽しく見れるのに、自分の作品が流れると手に汗を握るぐらい緊張してしまいました。目の前でプロの目が光っているのがなんとも言えないプレッシャーで・・・(さらに汗)。 続いて講師として参加して頂いたモデルアニメーター 垣内様の今までの作品をビデオ上映。さすがプロは違うな〜。(あたりまえですが・・・)といった感じで見入ってしまい、あっと言う間に上映終了。
![]() 人形などを目の前にしてディスカッション。普段から疑問に思っていることなど話題はつきません。 参加者の自己紹介から作品上映まで終わり雰囲気も和やかになってきたところで、講師の方々からクリエイターの作品についての感想や質問などが始まりました。クリエイターの皆様には作品に使った人形などを持ってきてもらっていたので、実際に人形を手にしながら『ここはこうしたほうが・・・』とか『こんな方法もあるよ』などなどディスカッションが始まり、アトリエにあった実際にCM撮影などに使った人形が登場したり、人形の服に使う素材や道具などアイテムもぞくぞくと登場し、あっという間に机の上は人形などでごったがえし状態。10人しかいないはずなのに同時に3つも4つも話題が飛び交いディスカッションはさらにヒートアップ!!数時間前に初めて会ったとは思えないぐらいの盛り上がり様でした。個人で製作しているクリエイターは情報に飢えているんです。とくに人形アニメについては資料も少ないし・・・。 あっという間に3時間が過ぎ、テンション上がりっぱなしの状態で16時からアニメーションの撮影実習の開始です。あらかじめテーマを決めて絵コンテやタイムシートを用意してもらっていたので各自で持参した人形を使って、まずはクリエイターの好きなように撮影をしてもらいました。(人形の無い人は実際にCM撮影で使った人形を使わせて頂くという特典付きでした・・・これは貴重な経験ですっ)
![]() 初めて撮影をする人は最初に人形の固定方法などを簡単に説明して頂きました。 三脚をガムテープで止めるなど基本的なことですがメチャクチャ大事なんですっ。 今回のテーマは『驚く』です。アクションは3秒以内で吊りは無しという条件だけをつけて、後は自由に一人2時間内で撮影をします。撮影はデジカメをパソコンに接続して1コマずつ画像データを取り込むという方式を使いました。撮影に使ったソフトは『AURA DV』と『STOPMOTION PRO』。あとSANYOの『iDshot』というコマ撮り機能付きのデジカメも用意しました。3つのセットで3人同時に撮影してもらい残りの3人はパソコン操作のオペレータをしてもらいます。ソフトを初めて使う人もいましたが基本的な操作はすぐにマスターしてもらい、それぞれのセットで撮影の始まり始まり〜。
![]() 今回はパソコンを使って撮影しました。空いている人はオペレータをしてソフトの使い方などをマスターします。 それにしても3つのセットで同時に人形アニメーションの撮影をするというのは圧巻です。講師の方々も『面白いね〜』を連発していました。今回初めて人形アニメの撮影をする人もいましたが悪戦苦闘しながら、なんとか全員2時間で撮影を終了。撮影が早くて2テイク撮る人もいました。撮影が終わるとプレビュー再生をして、あちこちで『おーっ』とか『あはは』とか歓声が上がっていました。人形アニメーションは再生する瞬間が一番ドキドキして、これがたまらなく面白いです。
![]() 同時に3つのセットで撮影を行う様は”圧巻”の一言に尽きます。 続いて交代して残りの3人が撮影。それにしても関節だけの人形や本格的にフォームラバーで外観を作ってある人形、クレイだけで骨組みのない人形など個性的な人形が揃いました。どことなくクリエイターに似ているような・・・?クリエイターが目の前の言うことをきいてくれない人形と必死で格闘している中、講師の方々はセットを交互に見てまわって撮影の仕方をチェックしていました。 予定通り20時に全員の撮影が終了。彩工房の方に食事の準備までして頂き、宴会(?)の始まり始まり〜。皆さん撮影でバテバテだったので、まずは乾杯をしておいしい食事を頂きました。(ごま豆腐がうまかった・・・)。 ・・・と、一息ついたところでプロジェクターでクリエイターの撮影したムービーの上映会です。一人ずつムービーを流していき、講師の方々からコメントを頂き、撮影の注意点や動きのつけ方についてディスカッションをしました。・・・と、ここでも盛り上がってしまいヒートアップ!!気がつくと夜の11時を過ぎてしまい終電の時間となってしまったので、ここで1日目は終了となりました。 うちに帰って風呂に入り、実習に使う人形を手直ししてたら夜の2時。『あ〜明日は9時集合なんだ〜』と思いつつベッドで爆睡・・・。 【7月21日(月)ワークショップ2日目】 この日はめずらしく朝から霧が出ていました。霧の中、予定通りに9時にアトリエに集合。皆さん眠い目を・・・と思いきや、けっこう元気だったりして。。。 まずは垣内先生から某CM撮影で実際に使われたストーリーボード(のようなもの)や、絵コンテ、タイムシートなど、企画段階から撮影までの手順を説明して頂きました。ここでも話が広がって気がつくと10時過ぎ。急いでアニメーション実習の準備をはじめます。準備しながらもセットや小道具の説明などをして頂き、クリエイターはひたすらメモメモメモメモ・・・。 準備が整うと垣内先生によるアニメーションの実演です。初日と同じ人形を使い、同じ『驚く』というテーマで動かして頂きました。パソコンのオペレータに自分がつき(緊張しまくりでした・・・)、プロの撮影をいうものを近くでじっくりと観察することが出来ました。撮影が終わってプレビュー再生をすると『おおーっ。驚いている〜。』と、生き生きとしたポーズのつけかたや動きの緻密さ、人形の見せ方など、前日のクリエイターとは全然違う動き(あたりまえですが・・・)に感動しまくりっ。。。
![]() 垣内先生によるアニメーション撮影の実演。 固定するピンの止め方や人形の持ち方など目の前で行われる作業をしっかりと観察します。 お昼は弁当で食事をしながら、目安棒の使い方やタイムシートの記載方法など撮影について軽くディスカッション。この2日間は寝ても覚めても人形アニメといった感じです。 14時から2度目のアニメーション撮影実習です。アニメーションの実演を観察し、講師の方々からいろいろと指摘してもらい、クリエイターおのおのが気がついたことを踏まえた上で、再度撮影にチャレンジです。2日目の撮影テーマは自由です。タイムシートの原紙を頂き、教わったことを元にしてそれぞれ書き込みます。はたしてどんなムービーが出来上がるのか・・・。撮影は初日と同じように3人同時で一人2時間ずつ撮影します。
![]() 再度、撮影に挑戦。教えてもらったことをいろいろと試してみます。ちなみに左がわたくしです。 少し早めに撮影が終わり、17時半からムービーの上映とワークショップの終了会です。用事があって早く帰らないといけない参加者もいたので最初にみんなで記念撮影。次に2日目のムービーを一人ずつ上映しながら講師の方々からアドバイスを頂き、最後にクリエイターがワークショップの感想を述べるという形で進みました。 クリエイターのムービーを見て驚いたのが初日と2日目で人形の動きが全然違うんです。雰囲気に慣れたということもあるかもしれませんが、みんなの人形がとても生き生きとして『人格』が感じられたのにはビックリしました。・・・自分はあまりかわっていなかったような。(^^; そんなこんなで19時にワークショップ終了。皆さんお疲れ様でしたっ。ということで解散〜。とても充実した2日間でした。普段は一人で撮影することしかないので、みんなでワイワイ話し合いながらの作業はとても新鮮で面白かったです。今までモヤモヤとしていたこともハッキリとわかったりして技術的にもたくさんのことを勉強することができました。初めての試みで『たぶん面白いだろうなぁ』と漠然と思いながら準備などを進めて来ましたが、こんなに面白くなるとは予想していませんでした。 今後の展開は参加者のアンケートなどを参考にこれから考えたいと思います。人形アニメのワークショップはお子様向けの企画がほとんどで今回のようなアマチュアのアニメーション作家を対象にしたものはなかなかありません。今回のような企画は貴重だと思っているので出来れば続けていきたいですね。一人で作っていると気も緩むし、こういった機会があるといい刺激になると思います。 最後に、こんなに面白い企画になったのも参加した人たちのやる気と熱意があってこそだと思います。充実しまくりでしたっ。 ご協力下さった講師の皆様、クリエイターの方々に感謝っ!!
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