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コマ撮り環境(ビデオアシストシステム)

一言でいえば、アニメーターがリアルタイムで人形の動きを確認するための仕組みです。
コマ撮りの撮影では、撮影中に常に動きの確認をしながら作業を進めていくわけですが、もしビデオアシストシステムが 無いと、撮影したところまでの動きを確認するには、本番撮影用のデータを編集ソフトでつなげてムービーに出力し 再生しないといけません。これでは手間がかかりすぎて時間がいくらあっても足りないので、早く、簡単に、その場で、 動きを確認できる仕組みが必要というわけです。
機能としては、ボタン一つでカメラに映っている画を取り込み、再生ボタンを押せばすぐに撮影した分の動画 が再生されること。直前に撮影した画と今、カメラに映っている映像を交互に写して人形がどのくらい 動いたのかを確認する。さらに2コマ前、3コマ前の画と連続して写す。などがあります。

具体例1(ランチボックス)
ビデオアシストシステムと言えばランチボックス。といってもいいぐらい長年、現場で活躍し今でも使っている 人が多い環境です。
下図のようにビデオカメラまたはCCDカメラとランチボックスを接続します。付属のコントローラーにある シャッターを押すと本体のメモリーに画像が保存されるので、後はコントローラーにある各種ボタンで、 動画の再生や前のコマの表示など、動作確認に必要な操作を行うと、ランチボックスに接続した出力用モニターに 表示される。というものです。 トラブルも少ないし、操作もわかりやすいので、ビデオアシストシステムにはもってこいのツールですが、 けっこういい値段なので、個人で購入するのは少し大変かもしれません。


具体例2(コマ撮りソフト)
コマ撮りソフトを使えばパソコンにデジタルビデオカメラを接続するだけで簡単に画像を取り込み、動画にして再生する ことができます。使い勝手はランチボックスほどではないですが、コマ撮りソフトならではの機能があり、価格も安いので 、構築しやすい環境です。コマ撮りソフトの詳細は別ページで紹介しているので参照ください。


ビデオアシストシステムを使った場合の撮影手順
ビデオアシストシステムを使った場合の実際の撮影は以下のような手順になります。

1.人形を動かす。
  ビデオアシストシステムで前のコマと交互に写して(「前今」とか「パカパカ」とか言います)、
  動きを確認しながら人形のポーズを決めます。必要があれば、今まで撮影したところまで再生する
  こともあります。

2.ビデオアシストシステムで画像を取り込む。
  まずビデオアシストシステムで画像を取り込みます。必要があれば(ループ撮影の場合など)
  本番撮影前にもう一度、動作確認をする場合があります。

3.本番環境で画像を取り込む。
  本番用データを取り込みます。アシスタントがいる場合は、取り込んだ画像に何か問題はないか
  確認します。

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ビデオアシストシステムの欠点
便利で万能なように見えるビデオアシストシステムですが、使いすぎるのも問題があります。
そもそも一昔前はビデオアシストシステム自体ない状態でコマ撮りをしていたので、これが無いとコマ撮りが できない。というものではありません。
ビデオアシストシステムがない頃は別ページで紹介している目安棒を使って 人形の位置をマーキングして、人形がどれくらい動いたのかを確認していました。 今でもベテランの方は使っているし、目安棒のほうが有利な場合もあります。特にビデオアシストシステムは 画面に対して上下左右の動きはわかりやすいですが、手前奥の動きは把握しづらいです。 また、動かす対象が極端に小さい場合や、照明がとても暗いときも画面では把握しづらいので、目安棒が有利です。
目安棒は慣れるまでが大変ですが、慣れればビデオアシストシステムで画面と人形を交互に見ながら撮影するよりも 早く撮影することができます。
目安棒で人形のポーズをほとんど決めてしまい、ビデオアシストシステムは最終確認程度に使う。というのが、 一番理想的な形かもしれません。