同じ動作を繰り返す動きをコマ撮りするときは、1回撮った動きを何度も繰り返し再生するループという手法があります。
この手法を使うときの素材は、カットの最後に1コマ目のポーズに戻ってくるアニメにしないといけません。コマ撮りソフトのメモ機能を使って最初の位置を画面に印をつけておくか、ラインナップレイヤー機能を使って1コマ目を読み込み、画像をダブらせながら1コマ目のポーズに向かってコマ撮りを行う方法があります。
使用例
例えば、人形がモンキーダンスをするコマ撮りアニメを作ってみましょう。
最初に人形が右手を下げて左手を下げる動作を1回だけ撮影して繰り返し再生します。
これだけでも可愛いですが、さらに画面の反対側を向いてモンキーダンスをさせてみましょう。まず、上の動画(ループ1)の終わりの位置から画面の右を向く動作をコマ撮りします。次に画面の右を向いたモンキーダンスのループ動画(ループ2)を撮ります。このループ1とループ2の間にある、画面の右を向く部分のアニメをブリッジといいます。
実際に撮ってみた動画です。
さらに、ループ2の終わりからループ1の1コマ目までのブリッジ2を撮ってみましょう。
そうすると、ループ1→ブリッジ1→ループ2→ブリッジ2→ループ1という、一つの大きなループ動画になります。
このように、ループというのは1つとは限りません。複数のループやブリッジを組み合わせることもできます。
ループが1つだけだと、繰り返し感が強く出てしまい安っぽいアニメに見えてしまうことがあります。そういったときは2~3回同じ動作を撮ってみるとか、ブリッジを組み合わせてみて動きに複雑さを足してみる。などの方法があります。
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