コマ撮りに使う人形の骨組みには大きく分けて、針金状のワイヤーを使った「ワイヤーアーマチュア」と、 金属製のボールジョイントなどを使用した「球体関節(ボール&ソケットアーマチュア)」と呼ばれるものに分けられます。
それぞれに長所・短所があるので、どちらが優れているというものではありません。どんな人形を作りたいのか。どういう動きにしたいのか。をまず最初に考えて、それに最適な骨組みを決めたほうがいいと思います。
一つの人形にワイヤーアーマチュアと球体関節が混在しても構いません。それぞれの特徴を生かして、 自分が求める人形を作りましょう。
ワイヤーアーマチュアと球体関節(ボールジョイントアーマチュア)の長所と短所を簡単に整理したいと思います。
”もどり”とは
特にワイヤーアーマチュアに現れる現象で、例えば人形の腕を上げたときにワイヤーの弾性で、手を離すと少し戻ってしまうことを言います。
人形の腕を上げる時に”もどり”の分も考えて余分に上げれば、”もどり”が発生しても問題ありませんが、拍手のような動きの場合、両手を合わせるポーズをとらせようとすると”もどり”が邪魔をして両手が合わさるポーズがなかなかとれません。
ワイヤーアーマチュアは独特のクネクネした面白い動きを表現できますが、緻密なアニメートをする場合は球体関節のほうが向いていると思います。
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