人形の基本構造

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最初に人形アニメーションに使う人形の構造を簡単に紹介したいと思います。人形の構成は下図のようになっていて、骨組み、コア、外形の3つから成ります。
骨組み
鉛線や糸ヒューズなどのワイヤーを使ったものや金属を加工して作る球体関節などがあります。
コア
人形のプロポーションを維持したり、動かす際に持ちやすくするためのものです。木やプラスチックなどで作ります。
外形(ガワ)
人形の外側を形作るもの。スポンジを巻いて服を着せたり、フォームラバーや粘土をかぶせたりと、素材はさまざまです。


人形を作るコツ

人形アニメーションに使う人形は作った後に動かさないといけません。飾る人形と違って実用性が求められるのが難しいところです。人形を作るときに注意する点をいくつか挙げておきます。

人形は丈夫に作る
コマ撮りは人形を酷使します。最初からガタツキがあったり、やっと自立するような人形では撮影に耐えられません。しっかりと頑丈に作りましょう。

人形は軽く
ただ頑丈に作るだけなら、そんなに難しくはありませんが、頑丈に作りつつも軽くしないといけないのが人形作りの難しいところです。特に頭が重くて重心が高い位置にあるとバランスをとるのが難しくアニメートするときに苦労します。頭が大きなキャラクターは中空にしたりバルサ材などの軽量な素材を使うなど工夫しましょう。

可動範囲を考えながら作る
人形が完成して動かそうと思ったら、肩が真上まで上がらない。とか、首が傾かない。腰が曲がらない。など、思ったよりも可動範囲が小さくなってしまった。ということになってしまうと、せっかく人形が出来ても動かせないのでは意味がありません。コアの形状を考える時点で可動範囲を考慮した設計にして、組んでみたら実際に動かして確認してみましょう。ガワを作っているときも可動範囲を確認しながら作っていくと心配がありません。

固定方法は最初に考えておく
とりあえず人形を作ってしまうと、撮影のときに「どうやって立たせよう」「どうやって空中に固定しようか」と困ることになります。最悪、人形を分解して改造することになるかもしれません。空中に固定するときは棒の先に人形を固定しよう。と思ったら、人形のどこに固定するのか。どうやって固定するのか。をきちんと考えておいて、人形に仕掛けを組み込んでおきましょう。


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