人形アニメーションに使う床の構造は人形の固定方法によって違います。ここではピンを使う場合とネジで固定する場合を紹介したいと思います。
虫ピンで人形を固定する場合
材料
木材
床の土台になるパネルを作ります。セットの大きさにもよりますが2~4cmの角材と厚さ5mm~10mmほどのベニヤ板かMDF板があればいいと思います。
コルク板
厚さは10mmを使う場合が多いです。東急ハンズなどで購入できます。
茶ちり・ふすま用のり
茶ちりとは、ふすまを貼るときの裏紙に使うものです。水分を含むとしわができますが、乾くとしわが伸びるので きれいに紙を張ることが出来ます。
作成例
木材を使ってパネルを作ります。虫ピンを刺すときは力が加わるので表から押しても凹まないように頑丈に作ります。
パネルの表にGボンドでコルク板を貼り付けます。
30cm四方程度の大きさに切った茶ちりの四辺に水で溶いたしょうじのりを刷毛で塗って貼り付けます。1cmほど重なるようにします。
のりが乾いたら同じぐらいの大きさの紙を、今度は全面にのりを塗って貼り付けます。やはり1cmほど重なるようにします。
茶ちりは乾くと縮むので、しわがきれいに無くなります。セットを作る床の基礎はこれで完成です。この上に薄い木板や薄く伸ばした粘土・コルクシートなどを貼って床を仕上げます。
このようにコルクの上に直接セットを作るよりも一度茶ちりで表面を覆ったほうが着色などの加工がしやすい上、セットを使い終わった後に茶ちりを剥がせばパネルとコルクはそのまま別のセットに使うことができます。茶ちりの上に何かをつける場合は虫ピンの邪魔にならないように厚さ2~3mm程度にすると虫ピンを刺しやすくなります。
ネジで人形を固定する場合
構造は足の固定(タイダウン方式:ネジを使う)(撮影台)を参照ください。
茶ちりを貼る工程は上記と同じやり方です。
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